【今治市】今治市のお店見ちゃお! 創業230年以上の歴史を持つ「一笑堂」で2024年から発売された新商品「ちょこれいとう」の裏話!
今回は創業から230年以上の歴史を持つ鶏卵饅頭のお店「一笑堂」が2024年に発売した鶏卵饅頭にチョコレートをコーティングした「ちょこれいとう」の開発裏話をご紹介させて頂きます。
一笑堂ってどんなお店?
一笑堂は1790年から販売が始まった、しっとりした生地の中に優しい甘さのあんこが詰められた一口サイズのお饅頭「鶏卵饅頭」を今も引き継ぎ、販売し続ける今治の老舗です。
昭和41年には宮内庁より御買上げの栄を賜わり、天皇皇后両陛下が召し上がった輝かしい経歴があり、八代目が営む現在では初代から変わらない味の「鶏卵饅頭」以外にも様々な和菓子が販売されています。
そんな今までの歴史や技能を守り続けながら、新しいことにも挑戦を続ける「一笑堂」で2024年に新しい和菓子の提供がスタートしました。
それが鶏卵饅頭をチョコレートでコーティングし、冷凍した「ちょこれいとう」。
ご縁があって「一笑堂」の八代目とお話をさせて頂く機会がありましたので、「ちょこれいとう」が誕生したルーツやお店のおすすめ商品についてうかがってみました。
筆者:「230年以上という歴史と天皇陛下が召し上がった経歴を持つ鶏卵饅頭にチョコレートをコーティングした『ちょこれいとう』が誕生したきっかけはどういったものだったのでしょうか?」
八代目:「きっかけは『ロシアンルーレット』なんです。笑」
筆者:「ロシアンルーレット?」
八代目:「はい。ある時、同級生から
『ロシアンルーレット鶏卵饅頭を作ってほしい! 』
と依頼がありまして、わさび入りの鶏卵饅頭を作っていたんです。」
八代目:「何度か頼まれて作っていると同級生から
『わさびがどの鶏卵饅頭に入っているのか裏側を見たら分かっちゃうよ。』
と指摘されて、
『じゃあ鶏卵饅頭の裏側を見ても分からないようにチョコレートでコーティングするよ。』
とチョコレートでコーティングした結果、
『えっ、美味しい!! 』
となったことが『ちょこれいとう』の誕生秘話であり裏話なんですよね。笑」
八代目:「チョコレートコーティングの美味しさに気が付いたその後はコーティングに使用するチョコレートを甘くしてみたり、箱に詰めた販売方法をイメージしたりと試行錯誤したのですが、チョコのパリッと感や鶏卵饅頭の中に入っているあんこの甘さを引き立てる今の味に落ち着いたんですよ。串に刺して販売するようになったのは奥さんの鶴の一声です。笑」
と柔らかい笑顔で話してくれました。
その後実際に、看板商品の「鶏卵饅頭」や新商品の「ちょこれいとう」を店内のイートインスペースで八代目のご厚意で頂きましたが、優しい甘さと一口で食べられる気軽さを持った鶏卵饅頭も、鶏卵饅頭の魅力にパリパリチョコがコーティングされたちょこれいとうはコーヒーとの相性も良くとても美味しかったです。
そのほかに「一笑堂」ではコーヒーにも力を入れていて、
鶏卵饅頭との相性を考えてブレンドされた「一笑堂ブレンドコーヒー」は店内で飲むことも、自宅用やお土産用に持ち帰ることもできるようになっていました。
また当日作った鶏卵饅頭しか入れていない袋売りの鶏卵饅頭や、
レーザーで焼き印が刻印された鶏卵饅頭まで多様な鶏卵饅頭が販売されていたり、一笑堂の歴史が分かるものが展示されていたりと、見ているだけでも楽しい素敵なお店でしたよ。
230年以上の歴史を持つ鶏卵饅頭をユーモア溢れる八代目がアレンジした「ちょこれいとう」。興味のある人は一笑堂へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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