【今治市】お客様に寄り添い続けて100周年を迎える「株式会社 丹後」。多種多様なタオルに込めた想い
タオルの名産地である今治市。
市内には多くのタオルを取り扱う会社やお店がありますが、今治市喜田村でタオルを販売している「株式会社 丹後」が間もなく創業から100年を迎えることをご存じでしょうか?
今治生まれで今治育ちでありながらもタオルにはあまり詳しくない筆者ですが、今回は丹後さんにお邪魔して提供しているタオルのこだわりや丹後さんのヒストリーなどについて色々と取材させて頂きましたのでご紹介しますね。
株式会社 丹後のこだわり
タオルの機能性や肌触りはもちろん、お客様がタオルを使用するシチュエーションに寄り添った商品を販売したり、対面販売を重視することで実物のタオルをお客様に実際に触れてもらいながらブランドコンセプトを丁寧に説明したりとお客様に寄り添うことを大切にしている株式会社 丹後は2025年7月7日で10周年、90年続く工場を引き継いだことと合わせて100周年を迎えます。
お客様に寄り添った商品展開だけではなく、サステナビリティや教育支援にも精力的に取り組む丹後の店舗内では使用済みペットボトルや繊維くずなどから再生されたリサイクルポリエステル繊維で制作された糸を使ったタオル【Re:Re:(リリ)】の販売、
ウズベキスタンで収穫される良質なコットンを綿糸を輸入し、日本国内でタオルとして利用、販売することで現地のこどもたちの教育をサポートする「サマルカンダリアコットン教育支援プロジェクト」に伴ったオリジナルタオル【HOME】の販売など、次世代を見越した活動も数多く行っています。
お客様にタオルの魅力や奥深さを伝えつつも、次世代を見越した活動にも真摯に向き合い続けることが株式会社 丹後のこだわりといえるでしょう。
未経験なタオルの世界に飛び込んだ取締役 丹後佳代さん
今回の取材では株式会社 丹後の取締役【丹後 佳代】さんへインタビューをさせて頂きましたが、なんと丹後佳代さんは以前までタオルには関係の無い保険や不動産関係のお仕事をしていたのだとか。
関心が無かったタオルへの向き合い方が変わった瞬間
「私がタオルに対する向き合い方が変わったきっかけは「子育て」なんです。
元々、地元が少しづつ寂しくなっていることを感じていましたので、
地元今治で何かしたいな。
と考えていた中で未経験のタオル業界にご縁があってお邪魔させて頂いて。
そこからタオルと向き合う日々。
実は私の中でずっと印象に残っていることが1つあり、それは出産をした時のことでした。
出産も無事に終わって赤ちゃんと対面したとき、産まれたばかりの私のこどもがタオルに包まれてきたんです。その時に
あ、タオルって人が産まれてきた瞬間からずっと生活に関わり続けるものなんだな。
って思ったんですよ。
それをずっと覚えていて、自分がタオルに関わるようになりました。
私の中でタオルに対する向き合い方や考え方を変えてくれたあの出来事をもっとみんなにも体験してほしいと強く思ったんです。」
「出産や子育てを経てタオルへの向き合い方が変わったあとは、
地元のこどもたちにタオル作りの魅力を伝えたい。
との想いから地元の高校生たちに授業の一環で工場見学をしてもらったり、地元の高校へ私が講義をしにいったりもしていますし、
工場見学をするこどもたちに少しでも分かりやすく説明できるように日々、自分たちで試行錯誤しています。
当初こそ主に通信販売でタオルを販売していました丹後ですが、
タオルに触れてもらう場所がほしいな。
ということで、タオルの実物を見ながら購入できるこのショップを2年前に建てました。
今では地域の伝統産業であるタオル製造を通じて今治市の活性化やこどもたちの未来へと繋げていくことが目標です! 」
とお話し頂きました。
丹後こだわりのタオルたちをちょこっとだけご紹介
インタビューの後はショップ内で販売されているタオルたちを拝見。
店内にはユーザーの用途や場面に応じて使用するタオルの特徴が変えられるよう、多種多様なタオルたちが並んでいました。
例えばこちらの「とにかく乾きやすいタオル」。
こちらは丹後の自社ブランドの1つで、一般的にタオルといえば厚みがあって重い。というイメージを覆す薄さと軽さが特徴のタオルです。
台所で使用するタオルは利用頻度が高いため常に濡れていることが多かったり、乾きやすくすることで洗濯にかかる手間を削減することを目的としている「とにかく乾きやすいタオル」は人気商品の1つなんだとか。
こちらは「Premium Cotton(プレミアム コットン)」というOLSIAを代表するシリーズ。
厳選された素材ウガンダ産のオーガニックコットンをパイルに使用しつつ、糸に含まれる油分も活かしたPremium Cotton(プレミアム コットン)はふわふわとした触り心地でありながらしっとりとした触り心地も兼ね備えたタオルでした。
こちらがお洒落さと実用性を兼ね備えた「2Couleurs(ドゥコロール)」。
アウトドアやスポーツ時にでも映えるようなカラーリングを意識しながらコットンと綿よりも吸水力があるとされる竹を原料として作られた再生繊維「バンブーレーヨン」を混ぜることでボリュームがありながらさらりとした使用感を実現したこちらのタオルはモダン好きにはたまらない商品。
今回の記事だけで全ては紹介しきれませんので一部商品のみのご紹介となりましたが、紹介したタオル以外にも魅力的な商品がたくさん展示販売されていましたので気になる方はショップに足を運んでみましょう。
タオルとは私たちの生活の中に溶け込み常に傍にあるもの。
インテリアとしての意識も持ちながらも
- 「乾きやすい」
- 「薄くて軽い」
- 「厚みがあってしっとり」
- 「実用性と見た目のお洒落さ」
といった様々なシーンに寄り添える商品が豊富に取り揃えられた丹後さんのタオルはこだわりを聞いているだけでも楽しめる素敵なタオルたちでした。
ユーザーの利用シーンやライフスタイルにまでスポットを当てたタオルを販売しながらも地元の発展、次世代に向けての活動にも取り組まれている株式会社 丹後。
まだ日程や内容は明確に決まっていませんが、100周年を迎える2025年は支えてくれている方たちへの恩返しも込めてフェアの企画を練っているとのでした。
また詳しい情報が分かり次第ご紹介させて頂く予定ですのでお楽しみに!
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