【今治市】老若男女問わず遊べる! 「第1回モルック今治オープン」では白熱した試合が繰り広げられていました。
2025年4月26日(土)、今治市営スポーツパークで開催されたスポーツ大会「第1回モルック今治オープン」にお邪魔してきました。
今回はイベント当日の会場の熱気や試合の様子、またモルックを体験した際に感じた魅力をお伝えしていきますね!
そもそも「第1回モルック今治オープン」ってどんなイベント?
今回開催された「第1回モルック今治オープン」の目的。
それは2024年に同じく今治市で開催され、全国から1500人以上のプレイヤーが集った「モルックジャパンオープン」の成功と盛り上がりを受け継ぎ、モルックというスポーツを地域にさらに根付かせ、スポーツを通じた交流を促進すること。
そんな第1回モルック今治オープンは豊かな自然に囲まれた今治市営スポーツパークテニスコートを会場として行われます。
当日は天候にも恵まれ、絶好のモルック日和となりました。
また、第1回モルック今治オープンは参加のしやすさも特徴。
初めて挑戦する初心者の方から日頃から練習を重ねている上級者の方まで、誰もが気軽にモルックを楽しめるよう門戸が開かれています。
実際に今治市内だけでなく市外からも多くのチームがエントリーしており、地域を超えた交流の場にもなっていましたよ。
モルック歴や目標はさまざま。大会にエントリーした参加者たちをご紹介!
第1回モルック今治オープンに参加したチーム数はなんと81チームにものぼります。
会場は多くの参加者とその応援者で、朝から活気に満ちあふれていました。
試合開始前、屋外に設けられた練習コートでは各チームがウォーミングアップに励んでいました。
スキットル(数字の書かれた木のピン)を狙ってモルック(木の棒)を投げる音が心地よく響き、皆さん本番に向けて集中力を高めている様子。
チーム内で作戦を確認したり、フォームをチェックしたりと、既に試合への緊張感も漂い始めています。今回はそのうちの数チームからお話をうかがいました。
こちらは別々のチームだったものの、後ほど一緒に申し込んでいたことが判明し、元々親交があったこともありトリオを組んだというお三方。
モルック歴は皆さん1年ほど。年齢を問わず、運動が苦手な方でも気軽にできるのがモルックの魅力だと感じられているのだとか。
「目標は優勝ですかね。」「いやいや笑、楽しくできるのが1番じゃない?」と、気を引き締めつつも和やかに談笑されている姿が印象的でした。
こちらは地元が愛媛県ということもあり、大きな大会で勝ちたいという思いで参加されたお二方。
最後まで勝負が分からず、遠くに飛んだスキットルを1本倒して大逆転といった大番狂わせがあるのがモルックを好きな理由とのこと。
今回の大会への意気込みをお尋ねすると「決勝まで行きたいです。」とまっすぐに宣言され、目標にひたむきに向かう実直さが垣間見えました。
実力を発揮し優勝を目指す人、まずは手堅く、予選通過を目標に定めている人。
どの参加者からも共通して感じられたのは、モルックというスポーツに対する深い愛情と、今日の大会を心から楽しもうという熱意でした。
練習コートや会場のあちこちでは経験者が初心者にアドバイスを送る姿や、対戦相手となるチーム同士が挨拶を交わす場面も。
勝負は真剣ながらも、参加者全体に和やかでフレンドリーな空気が流れていたのが印象に残っています。
これもモルックというスポーツが持つ魅力の1つなのかもしれませんね。
ついに試合開始。ハラハラドキドキの勝負のゆくえは?
開会式を経て、いよいよ予選リーグの試合がスタート。
各コートで一斉にモルックが投げられ、スキットルが倒れる乾いた音が響き渡ります。
静かな集中と、投てきの瞬間の緊張感、そして高得点が入った時の歓声。観客席から見ていた筆者も思わず「始まった!」と身構えたのを覚えています。
メインの試合会場となった屋内施設では、予選リーグから決勝トーナメントまで、数多くの熱戦が繰り広げられました。
チームで作戦を練り、狙いを定めて一投にかける集中力。倒れるスキットルを見守る視線。シンプルながら奥深いモルックのゲーム性が、会場全体を興奮の渦に巻き込んでいきます。
味方の好プレイには大きな拍手と歓声が送られ、惜しい場面では励ましの声が飛び交う。
得点が大きく動いた時や難しいスキットルを倒した時には、コートの垣根を越えてどよめきが起こることも。
試合中、同じチームのメンバー同士で「ナイスショット!」「ドンマイ、次いこう!」と声をかけ合う姿は、見ていてとても温かい気持ちになりましたよ。
百聞は一見にしかず。モルック体験コーナーで実際にモルックで遊んでみました。
参加者を夢中にさせるモルックとは一体どんなスポーツなのか、会場に設けられていた体験コーナーで実際にプレイしてみました。
いざ体験してみると、ルールは驚くほどシンプル。
「モルック」と呼ばれる木の棒を投げ、1から12までの数字が書かれた「スキットル」という木のピンを倒す。
複数本のスキットルを倒した場合は「倒した本数」がそのまま得点に。もし1本だけを倒した場合は、そのスキットルに書かれている「数字」が得点となります。
得点を重ねていき、先に「ぴったり50点」になったチームが勝利というのが基本ルールですが、50点を超えてしまうと、得点は25点に減点されてしまいます。
そのため終盤になるほど、どのスキットルを狙って何点を取るかという戦略的な判断が重要になるのだとか。
思った方向に投げる難しさと、狙ったスキットルだけを上手く倒せた時の気持ちよさ。
数投するうちに少しずつコツが掴めてきて、楽しく頭を使えるゲーム性にとても引き込まれました。
激しい運動能力は必要なく、ルールも簡単で覚えやすい。なおかつ運の要素と戦略性が絶妙に組み合わさっているため、初心者や経験者、子どもから大人まで競い合える。
モルックがこれほど多くの人に愛され、運営の方が「老若男女問わず遊べる」と言われていた理由がよく分かる体験となりました。
熱気あふれる大会もいよいよ閉幕の時。「第1回モルック今治オープン」と次の1歩。
第1回モルック今治オープンは大成功!
集まったチームの多さ、会場の盛り上がり、参加者の皆さんの笑顔、そして白熱した試合の数々。
モルックジャパンオープンのレガシーを確かに受け継ぎ、今治におけるモルックの新たな歴史の1ページが刻まれた瞬間だったのではないでしょうか。
運営のお三方に今後のイベントの展望を聞くと「できれば第2回、第3回と続けていきたい」とのこと。
モルックを行う際に高価な道具や広い場所は必須ではなく、公園などでも気軽に始められます。
今治にクラブチームができたり体験会が行われたりもしているそうなので、興味を持たれた方はこの機会に始めてみてはいかがでしょうか?
↓「第1回モルック今治オープン」が開催されたのはこちら