【今治市】ユニークな学びの時間! 「第1期おもちゃ学芸員養成講座」は楽しくてためになりましたよ。
2025年4月26日(土)に開催された、おもちゃ学芸員に必要なスキルを遊びながら教われる「第1期おもちゃ学芸員養成講座」にお邪魔してきました。
今回はイベントでどのようなユニークなカリキュラムが組まれ、どんな雰囲気で学びが進んだのか。特に楽しく、ためになった講座内容などもご紹介していきます。
そもそも「第1期おもちゃ学芸員養成講座」ってどんなイベント?
「第1期おもちゃ学芸員養成講座」は、2026年春に開館予定の「しまなみ木のおもちゃ美術館」のボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」になりたい方に向けて実施されたイベント。
開催場所はイオンモール今治新都市2階のイオンホール。多くの人が一堂に会し、ぴしっとした厳かな雰囲気が漂っています。
おもちゃ学芸員とはおもちゃや遊びに関する専門的な知識や豊かな経験を活かし、その魅力や大切さを地域社会に広める役割を担う人材のこと。
おもちゃに詳しいだけでなく、遊びを通してこどもの健やかな成長をサポートしたり、多世代間の交流を促進したりする心がけが大事なのだそう。
また、第1期おもちゃ学芸員養成講座は子育て中の方、保育士や教員、福祉関係者、地域活動に関心のある方、純粋におもちゃや遊びに興味がある方など、多様な層を対象としています。
特別な資格は必要なく、「学びたい」という意欲があり、各々の生活スタイルに合わせて月2回程度活動を行えれば誰でも参加できる門戸の広さが特徴。
皆さんの参加のきっかけも「広報で見かけて興味を持った」「木育に関心がある」とさまざま。
今治市では木材との触れ合いを通じて人々の心を育む「木育(もくいく)」を推進しており、誕生した赤ちゃんに地域材で作られたおもちゃを贈る「ウッドスタート宣言」も行われています。
こうした市の取り組みとも連携し、木のおもちゃの魅力や意義を伝えることもこのイベントの目的となっているとのこと。
驚きと発見の連続! 体験を重視した体で味わうカリキュラム
第1期おもちゃ学芸員養成講座は交流を深めるアイスブレイクから始まり、おもちゃ学芸員の先輩による講義、そして実際に手を動かすワークショップへと進みます。
知識をインプットするだけでなく、体験を通して五感で学び、参加者同士で共有し合うことで理解を深めていく構成となっているのが印象的でした。
最初のプログラムである「おもちゃを使った自己紹介」は1人1つ用意されたジェリク(1枚の平面からさまざまな立体に姿を変える知育玩具)と手持ちの積み木を使って自己紹介を行うというユニークなもの。
これにじゃんけんを加えたゲーム性、さらにはおもちゃを交えることで初対面でも自然と会話が弾み、それぞれの個性や価値観が伝わる温かい時間になっていました。
自己紹介の後は5分ほどの小休憩を挟むと、「おもちゃ美術館とは」という講義が始まります。
全国に広がる「おもちゃ美術館」の理念や歴史、遊びの価値を伝え、文化として継承していく拠点としての役割や、地域材を活用したおもちゃ作りなど、その多岐にわたる活動について知れました。
手や体を動かしながら学ぶことでより深く内容が身に付き、しばしば他のおもちゃ美術館の特色も映像と共に紹介するなど、随所に「楽しい」と感じられる工夫が凝らされていましたよ。
笑顔あふれる学びの場! 第1期おもちゃ学芸員養成講座のハイライト
会場には子育て世代の方からシニア世代の方まで、幅広い年齢層、さまざまなバックグラウンドを持つ受講生が集まっていました。
世代や立場を超えて活発な交流が行われており、多様な視点に触れることができたのはもちろんのこと、講座全体が非常に和やかなムードで学びを後押ししてくれます。
東京おもちゃ美術館からやってきた講師の橘高さんも非常にフレンドリー。
未来のおもちゃ学芸員たちを導くべく、専門的な内容を分かりやすく、時にはユーモアを交えながら教えてくださいました。
講義やワークショップの内容が興味深いためか、空き時間も受講生の皆さんの話は尽きません。
お互いの好きなおもちゃについて情報交換したり、講座の感想を語り合ったりと、あちこちでおもちゃ談義に花が咲いていました。
筆者も受講前と後ではおもちゃに対する見方が大きく変わったのを感じます。
単なる「物」ではなく、こどもの心と体の成長を促す「アート」として捉えるようになり、1つ1つのおもちゃが持つ意味や可能性を深く考えるようになりました。
日々の中で、どのようなおもちゃを、どのタイミングで使うとこどもの成長をより効果的にサポートできるのか。
安全性はもちろん、こどもの発達段階に合わせたおもちゃ選びの重要性を再認識しました。
「第1期おもちゃ学芸員養成講座」成功裏に終了! 第2期以降参加のご案内
第1期おもちゃ学芸員養成講座は大成功!
多くの学びと笑顔に満ちた講座は、盛況のうちに幕を閉じました。
高い満足度、活気ある雰囲気、深い学びの内容。
木育の推進という市の目標とも合致し、地域にとって非常に有意義な一歩となったことは間違いありません。
この講座で生まれたおもちゃ学芸員たちが、今治市内の子育て支援施設やイベント、地域活動といったさまざまな場面で活躍されることが期待されます。
彼らが持つ知識や経験は地域のこどもたちの笑顔と健やかな成長に繋がっていくことでしょう。
おもちゃ学芸員養成講座は今後、第2期、第3期、第4期と継続して開催される予定です。
第2期は7月12日(土)の10時30分から16時30分まで、7月13日(日)の10時30分から14時までに行われます。
第3期は11月26日(水)の10時30分から16時30分まで、11月27日(木)の10時30分から14時まで。
第4期は2026年1月31日(土)の10時30分から16時30分まで、2月1日(日)の10時30分から14時まで。
こちらの申し込みフォームからおもちゃ学芸員養成講座へのご応募ができますので、興味を持たれた方は第2期以降にも参加してみてはいかがでしょうか?
↓「第1期おもちゃ学芸員養成講座」が開催されたのはこちら