【新居浜市】国産シルクの再興に挑むニット作家・中野とし子の作品展 に志まき呉服店にて11月23日まで開催中!
新居浜市中須賀町の「に志まき呉服店」にて、ニット作家・中野とし子による展示販売会「中野とし子ニット展」が開催されています。今回は、温暖化に対応したシルク100%の薄手ニットなど、新作が多数発表されています。

• イベント名: 中野とし子ニット展
• 開催地: に志まき呉服店
• 開催期間: 2025年11月20日(木)〜23日(日)
• イベント内容:
o 「温暖化にともない薄手ニット発表」:冬は暖かく、夏は涼しい、シルク100%のニット。
o 同時開催:「ランカ」による、ビーズ刺繍のバッグや小物の展示販売。
初日の11月20日(木)14:00からは、中野先生による講演会を開催。
今回、イベント前にお時間をいただき、先生に直接お話を伺うことができました。
「KINUのプロジェクト」に込めた熱意
中野先生は、30年にわたり絹のニットを作り続けている、ニット作家の第一人者です。近年、先生が力を入れているのが、日本の養蚕文化を再興させる「KINUのプロジェクト」。
中野先生によると、日本では養蚕農家が激減し、国内市場はわずか1%未満にまで落ち込んでいます。かつて日本の経済を支えた「絹」という文化を、このまま絶やしてはいけないという強い危機感から、先生は立ち上がることを決意しました。
先生の作品は、「シルクを普段着のアウターとして着る」という新しい価値を提案しています。フォーマルや下着として使われがちだった絹を、「毎日着られる極上の普段着」へと昇華させました。
そして、現在はニット製品に適したカイコの品種改良を進め、繭の段階から完全国産化を目指すという壮大な挑戦に取り組まれています。
先生の最終的な目標は、
「絹(KINU)」という言葉を、日本酒の「SAKE」のように、世界に通用する「日本のシルク」の国際言語とすること。
愛媛での開催は大変貴重な機会です。ぜひこの週末、に志まき呉服店に足を運び、先生の美しいニット作品と日本の未来をかけた「KINUのプロジェクト」の熱意に触れてみてはいかがでしょうか。
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