【今治市】60年愛される和菓子店「松月堂」 初取材に応じた店主の素顔
今回は今治市本町の和洋菓子の老舗「松月堂」へお邪魔させて頂きました。
実は今までは取材関係をお断りしていた松月堂。
お店にお買い物行った際に色々と話しているうちになんと特別に取材のご許可を頂けましたので、詳しくご紹介させて頂きますね。
「取材お断り」だった理由と、取材を受けたきっかけとは?
現在の店主・重松史江さんは生地づくりからラッピングまでを一人でこなしており、多忙を極める日々を送っています。
製造、販売を一人で担う重松さんの負担は大きくとてもではありませんが、取材に対応する余裕もなかったのでとか。
そういった理由から今まで取材関係はすべてお断りしていたそうです。
そんな中、
「これからの時代、柔軟に対応していかないとね…」
との想いから今回初めての取材に応じて下さったとのこと。
ご多忙にも関わらず取材に御協力頂きまして誠に有難うございます!
昭和40年創業、父から娘へ受け継がれたお店
昭和40年(1965年)に創業した松月堂は先代である重松さんのお父様が店を始め、約1年後に現在の店舗を建設。
現在は娘である重松史江さんが店を引き継ぎ、1人で切り盛りを続けて2025年でついに創業60年を迎えました。
和菓子が主役。人気は「たいこまん」だけじゃない
看板商品はもちろん「たいこまん」。
松月堂のたいこまんはさっくりとした食感の皮にふんわりとした仕上がりの生地の中に北海道産小豆を使ったあんこが贅沢に詰まっています。
たいこまんだけでも多くのファンが訪れる人気店ですが、松月堂は「和菓子屋」。
たいこまんの他にも、みかさ、水ようかん、栗まんじゅう、三色だんごなど、様々な種類の和菓子も並らんでいます。
和菓子の解説冊子を手作りした「人生の師匠」とは?
「口下手で、お菓子の説明が上手くできなくて…」
と、取材途中に重松さんが手渡してくれたのは和菓子の特徴が丁寧に書かれた冊子。
実はこれ、今治市玉川の人気店「咖喱屋CAFEエポック」が制作したものだそうです。
なんでも咖喱屋CAFEエポックの店主は以前パソコン教室を開いた経歴があり、その教室の生徒だった重松さんは今も「人生の師匠」と慕っているのだとか。
常連客が語る「変わらない価格」と「変わらぬ味」
取材中も常連の方々が次々と訪れ、「たいこまん」やアイスクリームを買い求めていました。
あるお客さんはお店に並んだ和洋菓子たちの値段を見て
「こんなに値段変わらんの?」
と驚き、
「値段上げんかい」
と重松さんに物価高を考慮したアドバイスを伝えたところ、重松さんはにっこりと
「値段上げてお客さんが来なくなったら寂しいでしょう」
と一言。
その言葉に、店と地域のつながりの深さを認識させれらます。
夏は「たいこまん」お休み。かき氷&アイスクリームの季節に
「お客さんが多く来られても、ひとりで切り盛りしておりますので、お待たせすることになると思います。真夏の7、8月(多少前後あり)は“たいこまん”をお休みさせてもらい、かき氷とアイスクリーム、お菓子類のみとなります。」
とお話しする重松さん。
真夏の7,8月は残念ながら人気のたいこまんは食べられませんが、同時にかき氷などの夏ならではの味わいも楽しめる松月堂。
興味のある方や今治に訪れる際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「松月堂」はこちら↓