【今治市】「呉服すがたや」の創業100周年記念イベントにお邪魔してみました!!
「呉服すがたや」の創業100周年を記念するイベントが今治城内にある吹揚神社の寿殿（社務所の隣）で開催されています。
現地へお邪魔させて頂きましたが、呉服すがたやの100周年を記念するイベントの会場内にはなかなか見ることが出来ない歴史やブランドのある商品たちやサービスが展開されていましたので皆さんにもご紹介させて頂きますね。
そもそも「呉服すがたや」ってどんなお店?
呉服すがたやは大正14年に初代「田中 一仁」さんによって創業された呉服屋さん。
三代目の「田中 雅仁」さんが当代を務める1999年に呉服以外にも伝統と職人芸にこだわった和雑貨なども取り扱えるように「ぎゃらりぃ風早」を開業。
2025年現在、四代目となる「田中 良明」さんが奥さんと2人で呉服を始めとして、ひな人形や5月人形・草履バックや髪飾りなどの和雑貨をお客様の要望にお応えしながらお店を切り盛りすることで、呉服すがたやの歴史と伝統を引き継ぎ多くの人の要望や想いに寄り添い続けています。
呉服すがたやの創業100周年を記念するイベント「呉服すがたや百寿展」が開催!
そんな呉服すがたやで創業から100周年を記念したイベント「呉服すがたや百寿展」が2025年3月14日(金)から17日(月)の間、今治城の敷地内にある吹揚神社の寿殿（社務所の隣）で開催されています。
公式HPにも、
「見て楽しい、触れて楽しい、着て楽しい」ものがたくさん並びます!
と記載されている今回の呉服すがたや百寿展。
一体どんなイベントになっているのか楽しみです。
受付では特別な記念品のプレゼントも配布中
建物内に入るとすぐに受付があり大正時代を代表する芸術家「竹久夢二」さんのイラストが描かれた看板がお出迎え。
四代目ご夫妻から、
「来場してからのお楽しみです。笑」
とのことで詳細を聞けませんでしたが呉服すがたや百寿展に来場してくれた方には特別な記念品のプレゼントがあるんだとか。
会場内では歴史や伝統のある会社さんたちが自社の製品たちを数多く陳列
入場するとすぐに呉服すがたやの歩みを紹介する立て看板が目に入ります。先代が販売していなかった希少価値の高い商品たちが呉服すがたやの百寿展には多数展示・販売されていました。
会場内には複数の会社さんがブースを構えていますが、呉服すがたやのブースのみでもかなりの種類が販売されています。
色鮮やかな帯たちは見ているだけでも楽しめますね。
その他にも会場内では京都の職人さんが「きものクリニック」を開催。
現代の人たちにも分かりやすいように「きものクリニック」という呼び名になっていますが、一世代前の方たちには着物のことを悉く相談できますよ。という意味を込めて、悉皆（しっかい）屋さんと呼ばれていたのだとか。
「きものクリニック」というとクリーニングのみをイメージしてしまいますが、着物の染め直しや裾合わせなどにも対応しています。
下記の画像内に写っている左側の紫の着物は右側の白い着物を染め直したものですが、全く違う着物に見えるほどの仕上がり。
続いては沖縄で作られた商品の販売ブースへ。
沖縄では作業の自動化が行われておらず、並んでいる品はすべて完全手織りで作られています。
鮮やかな色使いと南国らしい模様が特徴的な沖縄の伝統染色方法の紅型(びんがた)、沖縄本島や奄美大島などで生産される花柄の一種である花織(はなおり)といった、沖縄ならではの工法には思わず目を引かれてしまいますね。
呉服すがたや百寿展では京都の老舗も参加。
呉服すがたやの先代からのお付き合いもあることから今回の百寿展に参加した「とみや帯」のブースでは100から150種類もの帯などが並びます。
「とみや帯」は創業157年の歴史を持ち、テレビで特集が組まれることもあるほどの知名度と人気を誇ります。
下記の写真に写っている帯の柄は何と内閣総理大臣賞を授賞した時のもの。
その他に世界で他に見ない技術を取り扱っていたりと、見どころが盛りだくさんでした。
取材をしている中でうかがったのですが、京都市内の高校駅伝のゴールテープも毎年織っていたりもしているらしいです!
そんな凄い会社さんたちが集まるイベントが今治で開催されているとは。驚きですよね。
またこの呉服すがたや百寿展では帯以外にも和装小物などのコーナーも充実。
和装小物などのブースは「遊び心で着物を生かす」ことに注力する株式会社 衿秀(えりひで)の個性豊かで魅力的な商品が並びます。
人気の商品をお尋ねするとこちらの「き楽っく」をご紹介頂きました。
き楽っくは着物をより快適かつ簡単に楽しむための長襦袢(ながじゅばん)シリーズで、長襦袢(ながじゅばん)のき楽っくは半襟の部分の脱着部分がファスナーになっていたり袖がマジックテープ式となっていたりすることで着物に慣れていない人でも簡単に脱着ができるようになっています。
こんな商品もあるとは、驚かされることばかりです!
和装小物から伝統的・有名な着物や帯が出そろう「呉服すがたや百寿展」。
1周回るだけでも十分に楽しめる素敵なイベントになっていました。3月17日までは開催されていますので興味のある方は1度足を運んでみてはいかがでしょうか?
「呉服すがたや百寿展」の開催場所はこちら↓
